(このコーナーのデータの転用、引用などは、一切お断りします。)
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・ 全熱交換型換気扇の使用感 1 かなり快適だと思います 1999年新築とともに導入しましたが、高気密高断熱の住宅や全熱交換型換気扇については、初めから懐疑的なところがあって、家が出来上がってからもいろいろと調べたりしました。また、夏場、家の中がかなり暑いこともあって、天井の断熱が不十分じゃないかとかメーカーともいろいろと打ち合わせをしました。その結果、4台ほどデジタル自動記録型の温湿度計(温度取りTR72S)を提供してもらい、家の中の温度も測定することにしました。 いろいろなことをしましたが、最近は、全熱交換機の性能がどうだろうかと言うことで、測定を2年ほどしています。結果を見るたびに沢山の疑問がでてきて、素人では、判断ができなかったり、もっと別のところの計測をしないと、原因がわからなかったりで、こんなことをしている意味がわからなくなってしまっていますが、面白いことも沢山でてきました。 結論的には、計測した結果よりも、生活実感の方があっているように感じます。 2 冬場の効果は、相当ですが その生活実感は、冬はとても快適です。暖房を少しけちってきましたので、多少、寒いと感じることもありますが、家の中どこでも、暑過ぎず、夜中テレビを見ながらうたた寝をすると少し寒いぐらいの程度で、明け方の一番寒いときでも、家の中は、16、17度程度です。問題は、乾燥ですが、油断をすると湿度は30%台になってしまいますので、加湿器で水分を補給しています。熱交換機の効果として、給気を暖めたり、湿気を戻してくれてはいますが、それだけで、何もしなくてもいいと言うことにはならないようです。 3 夏場の問題 春、秋は、何の問題もありませんが、問題は夏です。正確に言えば、5月から9月までです。真夏はもとより、5月、9月でも暑い日は、夜まで熱気が抜けません。明け方でも、最低気温が25度以上になることがあります。真夏の暑い日には、最低気温でも28度を超えてしまいます。 最大の原因は、家の性能です。冬は断熱効果が高いので、夜も室温はそれほど下がりませんが、夏でも同じです。断熱性能が良いことの証明のようなものですので、仕方がないといえば、仕方のないことだと思います。 もう一つの原因は、生活の仕方です。24時間冷暖房をすれば問題は解決するでしょうが、ちょっと、電気代がもったいないとのこれまでの生活習慣は変えられません。また、夜、窓は防犯上と騒音の問題で開けていませんので、この影響が大きいと思います。今のところ、生活習慣を変えてまで夏の生活の仕方を変えようとは考えていません。 熱交換機も、夜の部屋の暑さ持続に一役買っているとも言えますが、冬場のように外気と室温の差が大きくないので、目くじらを立てるものでもないと思います。試しに、熱交換をしないよう、熱交換機に代わる非熱交換ユニットを自作し、取り付けて効果の程を判定してみたいと思います(この試作は、SH-MLで紹介してもらったアイデアをいただいたものです。感謝!)。 4 コールドドラフト これは冬場の問題です。問題というと致命傷的な響きがありますが、そういった類の問題ではありません。いくら熱交換された空気でも、温度はやはり低いので、給気口の真下で寝ると寒さを感じます。よほど特殊な状況ですが、寝室などでの給気口の位置は注意が必要です。 5 小さな虫が入ってくる 窓を閉めているのもかかわらず、小さな虫の死骸がちらほらとありました。特に、給気口の下にたまっているようで、換気設備から入ってくるものと思われました。換気扇のフィルターには、かなりの数の虫の死骸があったので、結論としては、ここから何らかの原因で、入り込んだものと思われます。メーカーとも幾度と協議させていただき、外の取り入れ口に金属ネットを張ることにしました。網の目はかなり細かくて(多分100〜200ミクロンのメッシュです)、取り入れ口の大きさよりも大きめのものをつけてもらいました(こうしないと網が詰まってきたときの抵抗が大きくなって換気扇には好ましくないと思います)。これを取り付けて以後は、虫の進入はみられませんので、原因は、換気扇に虫が吸い込まれたことだろうと結論できます。 この網には、虫はそれほどつかないようです(多分、吸い込みの流れが速くないので、引き寄せられないものと思います)。掃除もそれほど面倒ではなく、ちょっとした改造でより快適になりました。試作防虫ネットをつくってくれたメーカーさんに感謝です。 6 汚れとメンテナンス 熱交換換気では、フィルターの掃除を毎月、フィルターの交換を1年毎、熱交換機の掃除を3ヶ月(記憶違いかもしれません?)に1回するように説明書で記載されています。結構大変だと嫌われている方も、掃除を面倒がられている方も多いようです。 確かに、熱交換機は天井裏に設置されているので、フィルターなどを取り出すのには台に乗って上向きになって作業をしますので、お年寄りの方などには大変かなと思います。こういった点は、改善する余地があるのではないかと思いますが、これを理由に、NGをだされるのには賛同できません。 ところで作業の頻度などですが、我が家の場合、フィルターは、3ヶ月に1回、熱交換機は1年に1回程度で十分ではないかと考えています。フィルタの水洗いなどを年末の大掃除の時に行います。ついでに掃除できる範囲は、頭をつっこんで拭き取りなどを行います。フィルターは、この6年の間に1度交換しました(メーカに別件できていただいた折にいただきましたのでラッキーでした)。掃除などの頻度は、地域によって空気の汚れ具合も違うので一概には言えないでしょうが、汚れの具合を見て、柔軟にすればいいと思いました。 経験から、各部屋に給気されている給気口などが、樹脂などでできていますが、これは結構こまめに拭き取りをしています(1ヶ月に1,2回程度)。静電気の影響もあるのか、すす状の汚れがうっすらと付いているようです。別に、きれいにするまでのことはないようですので、趣味の問題といえば、趣味の問題ですが、10カ所あり、台に乗って上向きの作業になります。これと同じ作業が、照明機器の掃除です。ですから、掃除も一つだけの問題ではないようです。しからばパイプの中はと心配になりますが、その話は別の話題で紹介します。 7 換気設備の断熱処理など これは結論がでていませんが、換気設備は、ダクトを含めて断熱処理をしっかりしていないと、問題を生じたり、結果オーライでたまたま問題とならなかったり、がありそうです。(導入時期が6年前と古いので、新しいものでは多少改良されているようです) (2005年7月9日作成) |
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・ 換気設備の選定と問題 全熱交換型の問題を指摘する声は、沢山聞かれます。どこまでが考慮すべきなのかは、大変に難しい問題です。私なりの結論、あるいは、問題についての考え方を述べます。 1 コスト・ベネフィット 全熱交換換気システムの導入費用もさることながら、消費電力量も大きいのでメリットがないといわれています。このときに注意する必要があるのは、計算の前提条件です。当然ながら、比較対象の機器を明確にしなくてはいけません。更に、温度、湿度環境も重要です。室内、屋外の気温などの条件をどのようにするのかによってベネフィットも変わってくると思います。 2 パイプの汚れ 排気ならいざ知らず、給気では、パイプやフィルターにたまった塵、はたまたカビが給気されることとなるとか、その恐れが大きいので、不健康なシステムだと言われることもあります。 3 パイプの太さや品質の問題 パイプの太さの問題も、いろいろといわれていますね。5cmの径では小さすぎるとか。蛇腹のダクトでは、抵抗が大きすぎるとか。はたまた、塩ビ製品では、問題があるとか。いろいろなことが言われています。塩ビ製品の問題を環境問題として不可であるのでしたら、これはどうしようもありません。 4 メンテナンスの問題 フィルターなどの掃除、交換は、定期的に実施(毎月1回)する必要があるが、実態として、何年間も掃除をしていないことの方が多く、これによる弊害は、計り知れない。また、メンテナンスがしづらい構造であり、このような問題意識を持った設計になっていないとの指摘があります。 5 夏場の問題 夏場の問題は、夕方から朝まで外気の気温は下がってくるが、室内は、高断熱のために温度が高く、暑苦しい夜になっており、熱交換システムでは、外の涼しい風も熱交換して熱い空気を供給することになる。 6 においなどが熱交換で戻ると言われる問題 全熱方式は、使用している膜が和紙の原理を応用していると言うことで、水蒸気とともに、ウイルス、におい、VOC、その他の有害物質を湿気並みに(効率でゆくと60%も)戻すのではないかという指摘です。よく引用されるのが、北海道住宅新聞の記事です。 7 排気の位置の問題 排気の基本が、新鮮な空気を取り入れ、トイレやクローゼット、浴室など汚れたり、湿気の多い空気を直接に排出することにある。とすると、熱交換システムは、これらのところからのものは、交換不適であるので回避してシステムができているので、換気の体をなさないといった指摘です。 8 いわゆるコールドドラフト問題があること 9 自分なりの結論と今後に期待するもの 全てにわたって、優良な換気システムがあれば、何の問題もなく、特定のシステムに集約されると思います。そうならないのは、メリット、デメリットがあって、何に重きを置くかで選択が変わってくるからだと思います。 その中で、常々思うことは、家は、宇宙船などと違って厳密な気密性などはないこと、どちらかといえばどんな立派な高気密住宅でも穴だらけの家と言ってもいいのではと思います。そうすると、換気設備ももう少しおおらかなものがいいのかと思ったりします。換気量などは法令で定められていますが、それをクリアーして最もシンプルでコストの安いものなどを考えるのも手ではないかと思います。高気密高断熱住宅の大家といわれている南雄三氏のHP(http://www.t3.rim.or.jp/~u-minami/index.shtml )で紹介されているような中気密の家というのも、家を考える上でとても興味深いものだと思っています。高気密だの、高断熱だの、いろいろなこだわりは、時として、了見を狭くし、本質を見失うこともあるように思えてなりません。 (2005年7月9日作成) |
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・全熱交換換気のコストベネフィット、加湿器のコスト (2005年8月20日作成) |
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・冷暖房のコスト(1) (2005年8月20日作成) |
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・冷暖房のコスト(2) (2005年8月20日作成) |
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・床下の環境
●7月、8月の床下は、月平均でも湿度が90%程度あり、大変に湿気の多い状態といえます。雨の日とそれに続く数日は湿度が100%になっており、結露などが心配されます。しかし、12月、1月になると乾燥し、湿度も50%程度になってきます。これが毎年のように繰り返されると思われます。 (2005年8月20日作成) |
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